“Fake News!”

フェイクニュース。
ウソ情報、偽ニュースのことです。

いまネット上では、ウソ情報、ニセ情報が蔓延しています。
ことばの意味に自信のないものの本当の意味を知りたい、よく耳にする情報の本質を知りたい、健康に関する情報の真偽を確かめたいなど、私もよくGoogleやYAHOOなどを使っています。

検索すると時々、「○○まとめ」というサイトに引っかかります。
読んでみると、誰かが、おせっかいにも、必要な情報の多くを調べてまとめてくれているのです。「まとめサイト」と呼ばれるものです。
この閲覧数が増えると、広告収入が増える仕組みです。
ですから、よく使われるキーワードでまとめサイトを作っておくと、自動的に収入が増えるわけです。

問題は、このまとめをする人間(またはAI?)が無知や無定見であったり、ただネットで稼ぐために、数だけを求め、裏を取らない輩が多いことです。
昨年末に日本でも大きな問題となりました。

さて、トランプ氏です。
“Fake News!”(でたらめなニュースだ!)
大統領就任前からメディアを目の敵にし、就任後はより過激にメディアにあたり散らし、これがあのアメリカ合衆国の大統領の言動か?といささか悲しくもなります。

トランプ氏が大統領選でクリントン氏と戦っていた時の、アメリカのメディアの対応について最近色々な本で知りましたが、確かにメディアは露骨にクリントン氏贔屓であったことが分かります。
(詳細はトランプ氏が大統領に就任した時期に発刊されたトランプ本に多く書かれています)
その中には、でっち上げも見受けられます。

アメリカのメディアはその意味で、かなり自分たちの主張を強く出し、自分たちが嫌う相手には露骨に反対します。
その意味では、確かに「ウソ情報」です。

しかし、トランプ氏が“Fake News!”を連呼してメディア攻撃する内容は、かなり低次元のものも多く、その部分だけを切り取って、大手メディアがニュース番組で流します。
こうして、詳細を知らない多くの国民や世界の人は、「トランプ大統領は低次元」であるかのごとく受け止める、という「ネガティブキャンペーン」を展開しています。

もっとも「メディアが中立である」、なんてことは、アメリカはもちろん、日本でもありません。
新聞やテレビのニュースは中立で正しいことを報じている、と思っている方も少なくないことには驚かされます。

事実だけをうまく読み取れば、それは本当かも知れません。
しかし多くの場合は、記者の主観に始まり、その報道会社の主張や考え方が反映されるため、多くの情報は誰かに有利になるようにできています。

新聞の読み方、テレビニュースの見方、ネット情報の見方などすべて半信半疑、いや「不信全疑」が正しいと思います。
では本当に正しい情報を得る、理解するにはどうすれば良いでしょうか?

それはあなた自身がより多くの情報を持ち、バランス感覚を身に付けることです。
特に、身近なこと、国内の政治や経済情報は十分に注意することです。
“Fake News!”が氾濫しています。