完璧な記者会見

4月16日、小保方さんに続き、笹井副センター長の会見が開かれました。

実に科学者らしく論理的な話し方で、記者団のしょうもない質問、何を聞きたいのか分からない質問などにも丁寧かつ正確に返答していました。
なんとその間、3時間半!脱帽モノです。

この会見、笹井先生は本当に頭良いんだなあと思わせるところが随所に表れていました。

まず事前の準備。
これまで何がいつどのように起きたか、必然性と時間軸に基づき検証をし、自分や組織に都合の悪いことはあえて触れないようにシナリオを作成しています。
ウソをつくのはまずいので、ウソを言わずにすむシナリオを作っているのですね。
そのシナリオに対して、記者団の想定問答を準備、念入りに練習もしていたように思います。

そして本番。
想定問答は理研やその周辺の人たちで作るでしょうから、きちんとした論理的な内容になっていると思います。
しかし、本番の文化系芸能系記者たちの質問は、論理性のかけらもない何を言っているかさえ理解に苦しむものとなりました。

ところが。
笹井先生はまったく動じず、毅然とした態度。不満な顔ひとつせず、相手を嘲笑することもなく、真摯に応えていました。
完全なシナリオの軸をぶらすことなく質問に返答するにはどのように話せば良いのか、瞬時に言葉を選び、ゆっくり話す。
その様子は、格段の頭の良さ、回転の早さを感じさせるのでした。

山中伸弥先生との競争意識などの質問もありましたが、これこそ想定問答の通り。
結局、組織内の醜い争いや競争意識、組織としての責任などについてはまったくと言っていいほど触れずに、会見を終了。
小保方さんひとりに罪をなすりつけている印象は拭えませんでした。

会見の最後の質問。日刊スポーツの記者。「小保方さんと不適切な関係は?」
・・・。

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