カールはどこに行った?

GWの前、4月中旬には、今にも北朝鮮とアメリカが戦争を始めるのでは、という恐怖が日本中を覆いました。
正に「一触即発」の危機。
私でさえ「これで戦争が始まったら日本はどうなるのだろう?」と真剣に考えていました。

カールヴィンソンしかし今日5月13日現在、テレビでは平和なニュースばかりで、あれだけ報道していた「北朝鮮問題」は全くなくなりました。
日本海を北上していたあの空母カールヴィンソンの艦隊の話題もありません。

北朝鮮は、ミサイルを数発発射したもののいずれも失敗、核実験はとりあえずやってはいません。
確かにアメリカによる軍事圧力や、中国への働きかけが功を奏したのは間違いありません。

また北朝鮮の重要日程もなんとか静かに終わり、韓国大統領選挙では北朝鮮と融和政策をとるムンジェイン氏が当選。
今のところ、北朝鮮は静かです。

これで終わったのでしょうか?
そして、そもそもこの危機はなぜ起きたのでしょうか?

まず、何も終わっていません。

少なくとも、日本のすぐ隣にミサイルや核を持つ国が常に臨戦態勢で構えている、という事実があるのです。
しかもその後ろには中国やロシアという大国がいるのです。
その意味で、改めて日本が平和ボケしていることを思い出させてくれたことは、大変良かったのではないでしょうか?

ではなぜ?

きっかけは、北朝鮮が核実験をしようとしているという情報からです。
さすがのトランプ大統領も放っておけない状況と判断したのでしょう。

しかしその後は、恐らくトランプ大統領ならではの交渉で、この危機をうまく使い、利益を得ることを行ったと思われます。
主な交渉先はもちろん中国です。利益とは株価の上下動です。
朝鮮半島有事の危機になると、株価全体が下がります。しかし有事が遠ざかると株価は戻ります。
この利ざやで稼いだ人がいると思われます。

これはどこまでも仮説です。
戦争にならなかったことは、本当に良かったと思います。
しかし「喉元過ぎれば熱さ忘れる」であってはいけません。

もっと日本国民は真剣に考えるべきですね。
それにしても、カールはいまどこに?