音(おと)なの旅 【vol.6】 Pacific

『Pacific』~ オムニバス盤

(1978年)


トロピカルミュージックと言えば、山下達郎、大瀧詠一ですね。
歌謡曲やポップスとはちょっと違うニューミュージック、いや、フュージョンに近い新しい音楽でした。

中には、LPレコードA面B面全部、カリブ海のどこかの島で録音した「波の音」だけというのも発売されていて、仲間が買っていました。
この「波の音」がなかなか良くて、波の音に好きな曲をかぶせるミキシングで、オリジナルテープを作って聴いていたものです。

そんな音楽が大好きだった私。
前回発見できなかった「その曲」を必死に探しました。

そもそもこの曲風は細野晴臣さん風なので、YMO以前のものを全て調べました。が、見つかりません。
大瀧詠一さんの初期も探しましたが、それらしき曲は発見できず。
山下達郎さんもアリかなと思いましたが、どうも違う。これはいよいよ迷宮入りか・・・。

そこでちょっと当時の音楽シーンを遡ることにしました。
この「音(おと)なの旅」に出てきたアルバム(CD)は、いずれも1978~82年ごろのもので、南の島ブームの時代です。
どのアルバムも参加ミュージシャンは相互乗り入れをしており、しかも実力派ばかりです。
しかしその10年ほど前と言えば。。。

源流は、はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、サディスティック・ミカ・バンドあたりにたどり着きます。
これらのバンドが日本のオリジナルロックを目指し、その後、トロピカルミュージック的なものやラテンアレンジ、テクノポップなどに派生していきます。
ですから、探している「その曲」は、この源流から10年くらい探せばあるはずです。

Pacificそして、「その曲」が突然現れたのです。
ポチ、ポチとネットサーフィンをしていたら、見たことのあるアルバムジャケットが出てきたではありませんか!
もう大興奮です!!!

やっと見つけました。『Pacific』。
これ、オムニバス盤(特にリーダーが決まっていないプロデュースもの)なんです。だからリーダー名では出てこなかった。
しかも、名盤なのにあまり最近話題になっていないようです。

さて、「その曲」は、1曲目の『最後の楽園』。
これ本当に、南の島で朝ゆっくり目覚めるのに最高の逸品です。やっぱり細野晴臣さんの曲でした。

そのほかに鈴木茂、山下達郎が曲を提供。演奏メンバーはこれまた凄いミュージシャン。
曲はずっと南の島です。ただ最後の『コズミック・サーフィン』は、ちょっとアルバムの雰囲気とは違います。実はこの曲、YMOの1stにも収録されて、YMOのライブでよくやっていた曲です。
結果、私もYMOのファンになっていったのです。

ようやく、夏を前にして気になる曲が全て解決しました。
でも「音(おと)なの旅」は、まだまだ続きます・・・。