日大アメフト問題 責任の取り方が深すぎる

酷いものです。いや凄いものです。

アメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で起きた、悪質タックル問題です。

試合の後、まず関学が日大に抗議。
日大は数日後に文書で「選手が勝手にやった」と回答。
関学はとても納得できないと記者会見。

日大のタックルした宮川選手は個人で関学の選手に直接謝罪。
その翌日、日大の内田監督がようやく関学に謝罪。

監督は帰路、伊丹空港で囲み取材を受け回答するものの、酷い対応で一気に日本全国民を敵に回す。
しかも「かんさいがくいん…」と相手の名前を何度も言い間違えるオマケつき。
真実が明らかになる気配がないので、被害を受けた関学のQB選手の父親(市議会議員)が記者会見。

そして、再び先に宮川選手が単独で記者会見。
これには本当に驚きました。
あの報道陣の数に対して、20歳の青年が堂々と受け答えをしました。ここで一気に全国民から宮川選手への同情とリスペクトが起きます。

翌日、あわてて日大も記者会見。内田監督と井上コーチが質問に答えるも、内田監督は選手の責任とし、井上コーチは明らかに嘘をついている態度がアリアリ。
さらに司会者が下手な司会をして「火に油」というオマケつき。

すべてが後手後手で、危機管理学部のある大学とは思えない、リスク対応のお粗末さに呆れました・・・。

と、ここで、はたと気づきました。
皆に「お粗末」と思わせることが、内田監督の深謀遠慮ではないか!?

つまり、宮川選手を再びアメフト界に戻すためには、このくらいアホでお粗末な対応をして、自分がとことん悪者になる必要がある。
そうでもなければ、彼はアメフト界どころか、社会復帰さえできない、と考えたのではないかと。
内田監督が会見をすればするほど悪者になり、宮川選手に同情が集まり復帰しやすくなる。

なんと潔い責任の取り方か。
深すぎます!
・・・。

ま、船場吉兆、西宮市議に続く、平成三大お粗末くんになるのでしょうか。