第10回 新幹線問題 - スーツケースはどこに置く [前編] からつづく)

どうしても行かなくては、いけませんか

ミタ : では、出張のコツなどはありますか。
マセ : そうですね、まずは、出張そのものをやめることです。
ミタ : あらっ。そこですか。

マセ : 初めての所は難しいけど、何度も会ってるお得意さまなら、時々はスカイプ会議もアリだと思います。実際、違和感ないですから。文明の利器をどんどん活用することです。

移動しないと仕事ができない、とも限らないんですよ。もしかしたら、「行かなきゃいけない」と、自分で思い込んでるだけかもしれない。
ミタ : それはあるかもしれないです。
マセ : 行かないとダメな時もあるでしょうけど、回数を少なくことを考えてみませんか。

大先輩方の旅事情

マセ : それでも行く場合は、荷物を減らすことを工夫しましょうよ。ホテルに送れる場合は送ることにして。
その昔、僕らより二世代くらい上の先輩方は、出張時のカバンも、めちゃくちゃ小さかったですよ。
ミタ : そうなんですか。

マセ : パンツとシャツを、2日に1回取り替えればいいや、くらいの感じでね。ワイシャツなんか替えない。
書類もなくて、手帳に書いておしまい、みたいな。昔はそんな感じだったの。

本当にわずかな荷物で3泊4日とかね。でっかい荷物をゴロゴロ引っ張ってる人なんて、ほとんどいなかった。
ミタ : 確かに。今、みんな何を持ち歩いてるんでしょう。

マセ : そう思うよね。パソコンや資料が増えたのは事実。僕も着替えは日数分持っていくし、ワイシャツも毎日替えるのが当たり前だと思ってる。そのくらい、時代も変わったんだよね。

僕が20代後半の時、会社で社内旅行があったの。
僕は1泊2日とはいえ、ある程度の大きさのバッグ。
だけど、僕より5歳から上の先輩方は、肩にかけるショルダーだけだった。

「着替えはどうしたんですか」って聞いたら、「入ってるよ」って言われて。僕、びっくりしてね。
「あの、歯ブラシとか、化粧品というか肌に塗るやつとか、髪につけるやつとかは?」
「風呂とかにあるじゃん。お前そんなの持ってきたの?」
「持ってきてますけど・・・」

ミタ : あはは。今でいう、「女子力男子」みたいな。
マセ : そうなの(笑)。当時はそんな感じだった。

カバンの大きさを見直してみる

マセ : 今も実は、仕事の資料よりも、着替えとか、身の回り品が多いと思う。
最近の、ユニクロの下着なんかは薄くたためるから。そういうかさばらないものを選ぶのも手だよね。

たぶん、よーくカバンの中をみたら、どうでもいいものをいっぱい持ち歩いてますよ。でっかいカバンを持ってるから、何でも入れちゃうんです。小さいカバンなら、どう入れるかって工夫するよね。
ミタ : それはそうですね。

マセ : 僕も、キャリーバッグは、床に置いて足で挟んでおけるサイズのものしか買わないようにしてます。
まあ僕の場合は、乗ってる区間がせいぜい東京~大阪くらいだから、我慢できる範囲なんだけどね。長時間はきついかな。
ということで。あまり解決策になってないかもしれませんが。

ミタ : 仕事の仕方を見直す、というのが一つですね。ありきたりですが。
他にいいアイデアをお持ちの方、お便りよろしくお願いします。

余談ですが、荷物置き場づくりを考えてみました

マセ : そういえば、こないだ久々に、ひかり号に乗ったら、外国人ばかりなんだよね。あれはビックリ。
ミタ : ひかりは、安い切符があるんですよね。
マセ : そうなんだよね。だから、それこそ上の棚なんか、大きなスーツケースで埋めつくされていて。僕の荷物を上げるスペースなんかなくて。あれはやっぱり、JRさんも考えるべきだよね。

ミタ : JRさんは、なんとかしようと思ってるんでしょうか。
マセ : クレームは多いだろうけどね。設計者の方々も、一生懸命考えてやってると思うよ。客数は減らすな、収納は増やせ、無理難題を突き付けられて。
ミタ : 物理的に無理な気が・・・。

マセ : さっきも話に出たんだけど、偶数号車は20列×5席、100人座れるようにできている。考えたらすごいよね。学校の2クラス分、今どきなら3クラス分かな。それだけの収容能力がある。

そこに、荷物置きスペースを作るとなるとね、たぶんシートを2列はつぶさないといけない。10人分だよね。
100人の10パーセント。それだけで10パーセント、売り上げが減ることになる。
だから、あいている上の空間、網棚に乗せたいんだよね。すごく単純に言えば。

乗客数を減らさずに、荷物スペースを増やす。方法論はいろいろあると思う。
例えば、今は16両編成だけど、17両編成にするとか。1両は、まるまる荷物車両にする。

16両を17両に増やすと、何が起きるかというと、駅を延ばさなきゃいけない。
ミタ : そうですよね。
マセ : それはできないから、1つだけ、はみ出る車両を作る。

ミタ : えっ。じゃあ1号車の人も、17号車まで預けにいくんですか。
マセ : いや、飛行機と同じ感覚で。預けたり受け取ったりする場所を作る。多少待つ必要はあるけどね。

昔はよくあったんだよね。後ろに貨車をつけて走ってた。電車の中が仕切ってあって、ここから後ろは郵便車、とかもあるよね。
ミタ : ありますね。

マセ : そんな感じで、自由に考えればいいんだよね。
あるいは、2階建てとはいわなくても、車高をちょっと高くして。下に荷物を置いて、人は上にあがるとか。高速バスがそうだよね。やっぱり何か工夫は必要だと思う。

例えば、飛行機は胴体が丸いよね。丸いボディが一番、圧力の負荷をやわらげられる。
そこで、丸いボディの真ん中あたりに仕切りをつけて、上に人が乗り、下に荷物を入れるという仕組みになっている。
ミタ : そういえばそうですね。

マセ : 新幹線もそういう意味では、風圧が相当あるから、ボディを丸に近い形にすればいいんだけど、圧は飛行機ほどではない。まっすぐ走るだけだから。
だからあの形の中で、工夫しないといけないんだよね。

今は時代が変わっちゃったからね。でっかい荷物を持ち込む人は、その料金を取ればいいわけで。
料金を同じにしてるから、置き場でモメるし、不満も出るよね。
ミタ : そうですよね。

マセ : これが東京オリンピックの直前になってきたら、もっと観光客も増えるだろうから、大変なことになると思う。
でも、国際化ってそういうことだから、考えないといけないよね。

(2017年5月収録)

【今回のあなたに贈る1曲】
『この指超特急』 NHKみんなのうた (1965年)
アメリカ民謡に日本語の歌詞をつけた歌です。作詞は阪田寛夫さん。
鹿児島から始まり、高知、松江、大阪、京都、名古屋、静岡、青森、稚内。
最後は月まで行きます。ロマンです。
 
 
【こぼれ話】 新幹線たこ焼き問題。切実でした