たこ焼き、うらやまけしからん!

ミタ : では、先ほどの「新幹線たこ焼き問題」に移りましょう。

ざっくり申しますと、たこ焼きを、「臭うから食べるな」って言う方々と、「売ってるんだから食べるぜ」って方々がいまして。今、「食べるな」派が、けっこう来てるんですよ。
マセ : えっ、そうなの? 僕の楽しみを取らないでよー!(笑)

ミタ : あはは。「たこ焼き」と、「551の豚まん」が、新大阪におけるニオイの二大巨頭らしくてですね。
これを新幹線で食べる行為が、一部では、「たこ焼きテロ」 「豚まんテロ」と呼ばれているそうです。

マセ : 分かる分かる。香りが、旨そうなんだよね。あの、たこ焼きソースの香り。もうね、食欲をそそるの。
あれは、持ってない人間のひがみなんだよね。
ミタ : ひがみ。そうかもしれないです。

マセ : うっとうしい、じゃないんだよ、たぶん。
ミタ : いわゆる、「うらやまけしからん」ってやつですね。
マセ : そうそう(笑)。これはね、いいとか悪いとかじゃないの。じゃないかな。どうだろう。

ミタ : でも、けっこう、たこ焼きのニオイ、きつい時ありますよ。
マセ : 僕もあります。おかきとかせんべいとか、あれもきついよね。
ミタ : あと、オッチャンの食べてる、スルメみたいなのとか。「あー、これ来たかー」みたいな脱力感が。

マセ : あはは。あるある。あれはね、日本酒を飲んでるオッチャンに多いの。日本酒と合うんだけど、日本酒がまた、口臭というかね。「ほわ~っ」と。
ミタ : イカかなんか食べて、靴を脱がれた日にはもう。自分を呪うしかないです。

食べないでくださいと言われても

マセ : 新大阪の駅、改札の外側に、某たこ焼き屋さんがあるんだよね。
僕、大阪で仕事があったときは、地下鉄御堂筋線で新大阪まで行って、その店でたこ焼き買って、新幹線に乗ってたの。
そしたらある時、改札の内側にも店ができてね。すごく混んでるの。

ちなみに、僕はそのたこ焼きは旨いと思ってるんだけど、難波のオッチャンたちは、「あんなん、たこ焼きちゃいまんで。ほんまもんのたこ焼きは、難波で食わなあきまへん」と言います。

なので、新大阪でたこ焼き買って、新幹線で食べてる人は、関西人じゃありません。
ミタ : あはは。分かる気がします。

マセ : なんとなく、大阪の香りを持って帰りたいというかね。ひょっとしたら、トラベル雑誌とかに載ってるのかもしれないね。「帰りのおみやげはこれが定番」みたいな。

そしたらね。ある日突然、そのたこ焼きの箱に、「車内では食べないでください」って、シールが貼ってあるの。
ミタ : 苦情があったんですね。
マセ : だろうね。じゃあ、どこで食べるのか、って。

「新幹線の中には持ち込まないでください。ホームでは食べないでください」。
フードコートみたいな所は一応あって、どうやらそこで食べろってことらしいんだけど。じゃあ、なんで売ってるの、ってなっちゃうよね。
ミタ : だって、おみやげですもんね。その場で食べる用なら、3個入りとかでいいですし。

マセ : そうなの。それが8個入りと12個入りかな。だから新幹線でゆっくり食べたいんだよね。
僕、スタンプ貯めてて。全部貯まると、1箱もらえるの。もう4回くらいもらった。
ミタ : ものすっごい、ヘビーユーザーじゃないですか(笑)

マセ : でもね、たまたま自分が買えなくて、他の人が買ってる時があってね。
ホッカホカのニオイが、車内に充満。「くそー!」って(笑)
ミタ : あはは。じゃあやっぱり、たこ焼きダメになっちゃいますよ。

マセ : うらやましいし、他人のはうっとうしいんだよね。でもね、そんなこと言ってたら、新幹線の車内で何も食べられなくなるよ。
ミタ : そうですよね。

マセ : だいたいね、東北新幹線に乗ってみ? 牛タン弁当なんか平気で売ってるよ。ひも引いて、あっためるやつ。
ミタ : あ、テレビで見たことあります。

マセ : 旨いんだけどね。ほっかほかで、臭うよ。それが車内で売ってるんだよ?
何が「臭うからダメ」よ。全然トンチンカンだと、私は思います。
ミタ : 確かに。ごもっともです。

僕のたこ焼き、のはずだったのに

マセ : たこ焼き、これがね。焼いてる鉄板が、3~4枚あって。順番に焼いていくんだけど、夕方、混んでる時は行列ができてて。「これ、僕のところに回ってくるかな」って。
僕の前で終わっちゃったら、次の鉄板が焼きあがるまで待たないといけない。

ミタ : 前の人に、5箱とか買われちゃうとアウトですよね。「買えるはずだったのに~」って(笑)
マセ : それがね、あったの(笑)。僕、すっごいショックだったの。

僕、たこ焼きを買ってから、新幹線の指定を取るようにしててね。
ミタ : たこ焼きありき、なんですね。

マセ : そうなの。時間が読めない時は自由席にしてるんだけど、ま、だいたいは指定席。
で、たこ焼きの行列に並んでて、「まあ次は買えるかな」って思ってた。

そしたら、僕の前に並んでるオッチャンのところに、同僚みたいな人がやって来てね。
「○○さん、もう時間ないですけど大丈夫ですか」って。

彼の手を見たら、缶ビールがいっぱい入ってる袋を持ってるの。
ミタ : いやな予感(笑)

マセ : こりゃ仲間が4~5人いるぞ、って。
案の定、5箱くらい買われちゃって。箸6膳ください、とか言ってるの。

で、僕の前の人で終了だった・・・。もう、あればっかりは、予想ができない。
ミタ : あはは。運との戦いですよね。たこ焼き、食べたくなってきました。

(2017年5月収録)