首都圏のJRは毎日遅延の悪夢?

「日本の鉄道は世界一、時刻に正確である」と思っていました。
新幹線にせよ、通勤電車にせよ、です。
もちろん、天変地異による運行への影響は別ですが。

埼京線で通勤しています。よく遅延や緊急停止で遅れます。
その原因は、「○○駅付近で人身事故が発生したため」とか「機器のトラブルによる車両点検や設備点検」、「緊急停止信号による一時停止」、「車内で急病人が発生」などなど。

ひとたび何らかの原因で列車が停止すると、安全確認をとり、運転再開までに少なくとも15分、長い場合は1時間以上になります。

問題はそのあとです。
運転再開後のダイヤが大幅に乱れ、定時運行に回復するまでに、かなりの時間を要すること。
そして、ひとつのトラブルが、一見全く関係のない路線にまで影響することです。

例えば埼京線は、池袋~大崎間で新宿湘南ラインと同じ線路を使用します。
湘南新宿ラインは、高崎線、宇都宮線、東海道線、横須賀線、総武線と乗り入れています。
さらに、総武線は京葉線、内房線、外房線に影響します。
事故が山手線区間内なら山手線にも影響することがあります。

つまり、埼京線のどこかでトラブルが発生すると、首都圏の主要な路線が全部影響を受けることになります。
ですから遅延が頻発するのです。

来年春に、上野駅と東京駅を直接つなぐ路線が開通します。
愛称「上野東京ライン」。

この線が開通すると、宇都宮線、高崎線、常磐線、東海道線、横須賀線の相互乗り入れが行われ、混雑緩和、利便性の向上が図られる予定です。
そうなると、既存の湘南新宿ラインとも複雑に絡み合うことになります。

首都圏路線図

これは、ひとたびどこかの線区でトラブルが発生したら、首都圏のJRおよび地下鉄のほとんどに影響を及ぼすことになりかねません。
まあJRだってそのくらいのことは考えているとは思いますが、あまり有効な手立てはないように思います。

これまで世界一正確なダイヤ運行をしてきた日本の鉄道も、いよいよ年中遅れが出る鉄道になってしまうのでしょうか。
運用の抜本的対策を知りたいものです。

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