仮想通貨つづき ~ ビットコインとは何か (その2)
(前回の記事) 仮想通貨つづき ~ ビットコインとは何か (その1)
前回の説明はお分かり頂けましたか?
説明している本人が、ソフト的な意味がよく分かっていないので、説明も雑になりがちです。申し訳ありません。
さて、今年に入りビットコインの取引が増え、当初想定していたブロックチェーンのサイズが小さいという問題が出てきました。
そこで、ブロックを倍の大きさにする方法(ハードフォーク)と、ブロック内の情報を圧縮する方法(ソフトフォーク)が議論されました。
誰が議論しているのか?
このビットコインを裏で支えているのは、「ビットコインコア開発者」という人たち。ソフトウエアの技術者です。
そしてマイナー(採掘者)。マイナーの7割が中国人です。
さらに取引所やエンドユーザーなど、実は多くの人が絡みます。
ビットコインに関するルールの「改善提案(BIP)」は誰でもできます。
そこでこの1年間、議論が繰り返されていました。
ソフトフォークにした場合、実はマイナーのパソコンが対応できないという問題があったらしい。
そこで圧倒的に多い中国人マイナーが中心となって、ハードフォークを実施し、ビットコインキャッシュが生まれました。
その後、中国で規制がかかったため、今後のビットコインキャッシュの動向は予想できません。
さて中国で規制がかかった理由。
これは、「ICO(Initial Coin Offering)」という資金調達方法を詐欺的にした事件が横行したからと言われています。
「ICOは、企業や団体が、株の代わりにビットコインやイーサリアムといった流動性の高い仮想通貨と交換できる『トークン』を発行し、新事業に必要な資金を集めること。投資家は実現するサービスや製品をトークンで購入できるほか、トークンは市場で流通した段階で、上場先の仮想通貨取引所などで換金できる」(日本経済新聞)。
このトークンは将来価値が上がるよ、とか、これが将来ビットコインと交換できるよ、などと言ってお金を集めたようです。
きちんとした事業計画があり、実質的に動いているモノは良いと思います。が、中国のそれはほとんどペーパーだけだったようです。
ちなみに日本でもICOによる資金調達は始まっています。が、くれぐれも内容をよく吟味して投資してください。
仮想通貨はまだ発展途上という感じです。そしてまだまだ新しい何かが生まれてきそうです。